介護福祉士資格取得の一元化 経過期間延長を議論

介護福祉士資格取得のルートは、現行はご存知のように「養成校ルート」と「実務経験ルート」があります。
実務経験ルートでは、国家試験に合格した者が介護福祉士資格を取得できますが、養成校ルートの国家試験合格の義務付けは経過措置として先送りされている状況です。

経過措置は5年で、2022年度からは完全に国家試験合格を義務化するようになっています。
ただ、現状多くの介護現場では人材の確保が厳しい状況ですが、養成校ルートで資格取得のハードルが高くなることで、ますます将来介護を担う人材が減っていくことも予想されます。
特に留学生にとっては、国家試験取得の負担は大きく、貴重な人材を失うことにもなりかねません。

11月11日に行われた社会保障審議会・福祉部会 で、現場からは外国人留学生が急増していることもあり、経過措置延長の訴えが相次ぎました。
ただ、会合に出席している有識者からは、人材の資質の一元化などを理由に予定通り実施すべきとの意見が多数を占めているようです。

意見の対立が見られるこの問題について、厚生労働省は12月にも結論を出す見込みです。
どのような結論になろうとも、今後将来にわたる人材確保については、ますます厳しい状況になることも想定しておくべきでしょう。

われわれ介新塾としても、人材不足に対応すため 外国人技能実習制度の活用 や介護職員等特定処遇改善加算の導入などの情報を発信をしていきます。